今回は、口臭のお話です。
英語では、bad breath と、そのまんまですね。
口臭の原因の90%は口の中にあるといわれます。
まず、ちゃんと押さえておきたいことは、口臭が全くない人はいないということです。
つまり、気にしないでもいい口臭もあるということです。
誰でも、朝起きた直後、空腹時、緊張時には口臭を感じることがありますが、
これは唾液の減少と関係があります。
歯を磨いたり、うがいをしたり、ガムを噛んだりすればすぐに減少するもので、
気にする必要は無いでしょう。
胃が悪いと、口臭がするというのも、間違いでしょう。
ゲップをすれば臭いがしますが、普段は胃とお口の間は閉じられていますからね。
ニンニクやアルコールを摂取した後は、確かに臭いますが、
これは肺からの呼気に含まれているもので、歯磨きをしてもとれません。
時間が経てば消えますから、これも気にしなくていいでしょう。
気になるレベルの口臭の原因は、虫歯、歯周病、歯石、口腔乾燥症、入れ歯の清掃不良、などが考えられます。
虫歯や歯周病があれば、治療しましょう。歯石も定期的に歯医者でとりましょう。
虫歯や,歯周ポケットの中の細菌が口臭の大きな原因となります。
もちろん、歯磨きが大事です。
口臭が気になる方は、思い切って、一日に一度でいいですから、10分から20分、歯磨き頑張ってみませんか。
そのくらい磨けば、80%くらいプラークを減らすことが出来ます。
歯周病も口臭も、ずいぶん改善されるはずです。口内炎も起きにくくなるといわれています。
また唾液の分泌も大きく関係します。唾液には洗浄作用、殺菌作用、粘膜保護作用があります。
つまり口臭に関しても、お口を閉じること、よく噛んで唾液をたくさん出すことが大切ですね。