歯が溶けちゃう その2

タービンタービン

2008年05月23日 00:33

今回も、虫歯じゃなくても歯が溶け出す「酸蝕症」のお話です。

普通、お口のなかは、唾液の力で、中性(ph7)付近に保たれています。

食事をすると、口腔内は酸性に傾きます。

その酸性状態は、唾液の力によって中性に戻されることを繰り返します。

詳しくは、「唾液、エライ!」の記事に書いています。

歯のエナメル質はph5.4以下で溶け始めます。(低い程、酸性です)

乳歯や象牙質はもっと高いphでも溶け始めます。

コーラやレモン果汁はph2.2〜2.5くらい,乳酸飲料はph3.1程、

イオン飲料はph3.5前後、みかんジュースph4.0前後。

黒酢は5倍希釈でph3.3、10倍希釈でph3.8、

ワインもph2.8〜3.8と強い酸性ですね。

上記の飲料でも、コーラなど砂糖が多いものは、虫歯菌からの酸も歯を溶かしますから、

ダブルパンチですね。

体にいいと言われる「酢」やビタミンCなども、

あまり頻繁に取ると歯が溶けてしまう酸蝕症になってしまうことがあります。

気をつけて頂きたいのは、だらだらと時間をかけて飲んだり、寝る直前に飲んだりしないことです。

飲んだら、出来るだけ水を飲んだりうがいをしたりして酸性度を下げてください。

重曹を水に溶かしてうがいをし、中和するという方法も効果があるみたいです。

エナメル質を強化するフッ素も効果的でしょう。




虫歯は、歯の溝や、歯と歯の間とか磨きにくいところに出来やすく、穴が中で大きくなるような進み方をしますが、

歯酸蝕症は、歯の表面の全体が解けていく進み方をしますから、気がつきにくいと言えます。

エナメル質が解けますから、なかの象牙質が透けて見え、黄色くなってきます。

飲食に心当たりがあり、歯が薄くなったような感じで、知覚過敏がひどいなどの方は、ご注意を!

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