歯が溶けちゃう

タービンタービン

2008年05月22日 17:49





今回は、健康志向の皆さんにも、ちょっと知っていただきたいお話です。


さて、虫歯がどのような仕組みで起こるのかは、皆さんご存知ですよね。

砂糖がお口の中に入ると、虫歯菌が砂糖を取り込み、強い酸を出します。

その酸によって歯が溶けていく現象ですよね。

つまり、虫歯菌がいなければ虫歯にはならないということです。

砂糖を制限し、プラーク(歯垢)を除去し、虫歯菌を減らすことは大切です。


ところが、虫歯菌に関係なく歯が溶けていくことがあること、ご存知でしょうか?

虫歯菌が出す酸ではなく、飲料や食物そのものの酸によって、歯が解けてしまうのです。

これは「酸蝕症」(さんしょくしょう)と呼ばれます。

(ちなみに虫歯は「齲蝕症」(うしょくしょう)と言います。)


この酸蝕症は、近年急増しているといわれます。

原因となる食物には、皆さんが驚くようなものがあります。

コーラなどの炭酸飲料はもちろんですが、レモンなどのビタミンCが多く含まれる柑橘類、

ビタミンCのサプリメント、黒酢(酢)、リポビタンなどの滋養強壮ドリンク、

白や赤ワイン、柑橘類のジュース類、飲む温泉水などなど。


皆さんが健康のためと思われて飲まれているものでも、

頻繁に摂取すると、歯が溶けてしまうものがあること、気をつけてください。


そのほかに、拒食症、過食症などの摂食障害、逆流性胃腸炎などの人は、

胃酸により酸蝕症になります。



次回、酸蝕症について、もう少し詳しく説明します。

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