2008年04月23日

キシリトール、、


今日は、近年流行のキシリトールについてです。

いろいろな意見があり、調べてみました。少し長くなりますが、ご容赦下さい。

さて、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみると

「キシリトール配合のガムなどによってう蝕が治るということはないとされている。現在の所、キシリトールの再石灰化促進作用は証明されておらず、疑問視されているためである。現状では非う蝕原性であるが抗う蝕性であるとは言えない(ガムをかむことにより分泌される唾液による歯の再石灰化効果はあるものの、それはキシリトールとは関係がない)。」

つまり、虫歯の原因にはならないけど、虫歯に対して抵抗性はない、再石灰化(修復)は唾液の効果ってことですね。

次に、国立健康・栄養研究所のデーターベースで調べると、

「キシトールは、キシリットともいわれ、D‐キシロースを還元して得られる糖アルコールである。俗に「ショ糖やグルコースと比べて虫歯になりにくい」、「低カロリーで血糖値上昇抑制効果を持つ甘味料」などといわれている。ヒトでの有効性については、「虫歯の原因になりにくい」、「歯を丈夫で健康にする食品」として、キシリトールを関与成分とした特定保健用食品が許可されている。安全性については、食品中に含まれる量であれば経口摂取でおそらく安全と思われるが、一度に大量(30〜40g)摂取すると、下痢や腹部不快感を生じるとされている。妊娠中・授乳中では、医療に用いる摂取量の安全性について十分なデータがないことから使用を避けることとされている。」

う〜ん、ちょっと自信なさげですか。

日本フィンランドむし歯予防研究会では、

「キシリトールはむし歯の原因にならないだけでなく、むし歯の発生を防ぎます。」
「むし歯の発生を防ぐ」効果が証明されている甘味料は、キシリトールだけです。」


と、自信ありの表現ですね。

WHO/FAOが発表した、「食事のう蝕に対する科学的根拠と関連性の強さ」という報告では、

リスク低下
確実     フッ化物
可能性が高い  硬いチーズ、シュガーレスガム
可能性あり  キシリトール、牛乳、食物繊維


フッ素は「確実」ですが、キシリトールは評価が低いですね。

日本歯科医師会のHPでもキシリトールはあまり出てきません。


キシリトールについては、お菓子メーカー、一部の大学、一部の歯科研究会では、

非常に高く評価し、予防のため、毎食後、間食後、寝る前に、毎回(1日3〜7回)摂取しましょうと指導しています。

それに対して、強く批判するHPもいくつか見られました。


以下はわたしの私見ですが、

気になるのは、お菓子メーカーや一部の研究会などが、

「キシリトールは天然素材の甘味料」「北欧の白樺から作られる」「虫歯予防先進国フィンランドからやってきた」など、

北欧の清清しいイメージと重ね、「体にいい」という印象を強く押しだそうと思えるところです。

フィンランドの虫歯率低下は、すべてキシリトールのおかげだと誤解を与えそうな表現がされています。

売らんが為の企業だけなら、まだしも、、、、、

ここでも、歯ブラシや歯磨き剤のCMにみられるような、過剰な表現のような気がします。

キシリトールではなくても、甘味料はみんな天然素材ですし、

フィンランドの虫歯率の低下は、丁寧な食事指導と、フッ化物の応用が大きな要因とされています。

虫歯予防にもっとも大事なものは、正しい食習慣と歯磨きです。

虫歯菌を減らすため、予防のためといって、食事後は毎回、さらに寝る前にも、「甘い」キシリトールを食べるという習慣は、

とてもまともな食習慣、食生活とは言えない気がします。

前回「食の記憶」という記事でも言いましたが、

子供の頃の食習慣は、一生の食生活を左右するといわれます。

「健康のため」と言って、親が毎食後あげる「甘いガム」。

その習慣が子供の脳に強く焼き付けられるとすれば、

食後には甘いものが欲しくなる、寝る前にも甘いものが欲しくなるという食嗜好が

ずっと続く可能性も否定できません。

一時的な「メリット」より、ずっと続く「デメリット」の方が大きいのではないでしょうか。

子供に長期間、「甘い」キシリトールを習慣的に与えることは、すべきでないと思います。

ただし、キシリトールは砂糖と違い虫歯の原因にはならない甘味料のひとつには間違いありません。

毎食後、歯磨きをしたほうがいいのですが、どうしても出来ないとき、

キシリトールガムやリカルデントガムなどのシュガーレスガムを噛むことで、

唾液をたくさん出し、酸性状態の口の中を中性に戻すことはいいことかもしれません。

もちろん唾液の効果を主に期待してのことですが。

砂糖入りのガムやお菓子を食べるよりも、「まし」なことは間違いないでしょう。

ただキシリトールは砂糖の75%くらいのカロリーがあります。

気をつけてくださいね。


余談ですが、犬の虫歯予防のため、キシリトールを与える方がいらっしゃるみたいです。

犬は人間と代謝が違うので、肝臓を悪くしたり、最悪の場合死にいたることもあるようです。

やめましょうね。







Posted by タービンタービン at 21:41│Comments(0)TrackBack(0)虫歯について

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